美容外科的治療法によりシワを取りたい
マッサージやクリームなどは、シワ予防の効果は大きいと考えられます。しかし一度シワになった場合、マッサージやクリームなどでシワを取ることはできません。シワ取り効果を期待する場合は、美容外科的治療に頼るほかありません。
一昔前までは、シワ取りと言ったら伸びた皮膚を切除するフェイスリフト治療が中心で、長時間に及ぶ手術をしなければいけませんでした。しかし最近は、手軽なプチ整形が開発され、ごく短時間でシワ取り治療が可能になりました。
プチ整形によるシワ取り
ヒアルロン酸注入でシワを取りたい
ヒアルロン酸は、元々の皮膚の構成成分で、肌の潤いと張りを保つ作用があります。ヒアルロン酸治療には、凹んだシワの部分に直接注入し、そのシワを単純に盛り上げる効果があります。額などの長い皺にはそのシワの全長に渡りヒアルロン酸の注入が必要です。更に通常の部分に注入すれば、そこは盛り上がりますから、鼻を高くしたり、アゴを出したりという治療も可能になります。更にヒアルロン酸には優れた保湿力があり、1gにつき6Lもの水分を保持することができると言われています。ヒアルロン酸をお肌へ注入することで、肌の乾燥を防ぎ、みずみずしい状態を保つことができます。
ボトックス注射でシワを取りたい
ボトックスの主要成分は、クロストリジウム・ボツリナム(Clostridium botulinum)で、これはクロストリジウム属菌(Genus Clostridium)のA型毒素(Botulinum Toxin A)を生成したものです。ボトックスはアセチルコリンの分泌を阻害し、眉間や額、目尻のシワなどの表情筋の緊張を解く作用があります。顔の筋肉がリラックス状態になりますので、皮膚に付着した表情筋の収縮が関係するシワにはとても効果的です。ボトックスは額や眉間、目尻のシワの治療に用いられています。
プチ口角ライン修正
術前
術直後
74歳、女性。口角ヒアルロン酸注入
深い口角のシワに対して口角ヒアルロン酸注入を行った症例です。口角が下がっているために、常に怒って不機嫌であるかのような印象を受けました。ヒアルロン酸を口角のシワに注入して、シワを浅くしました。ヒアルロン酸注入直後から効果が目に見えて現れ、明るく若々しい印象になりました。口角のシワが深くなると、口角が下がり、口が「へ」の字に見えます。不機嫌で怒っているような表情になるために、特に女性は嫌がります。口角のシワを何とかしたいと御相談を頂いています。口角が下がり意地悪な感じに見えると言われる方もいらっしゃいます。ヒアルロン酸注入により口角のしわは浅くなり、優しげな表情になったと喜ばれています。